相続財産の代表は預貯金や不動産ですが、昨今はポイントやマイルを貯めている方も多く、一部を還元して商品を購入したりと、現金に近い運用となっているものもあります。
家族がせっかく貯めていたのだから、この部分も出来れば相続したい……という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、このようなポイントやマイルについて、そもそも相続できるものがあるのか、出来るとしたらどのような手続きが必要なのか、ご紹介させていただきます。
1.相続できないもの【一例】
(2022年4月6日現在)
・waonポイント
被相続人の死亡とともにサービス終了し、相続の対象とはならない。
なお、チャージ残高がある場合は返金対象となるそうです。
【相続】被相続人がWAONをもっている場合どうなりますか?|イオン銀行 (aeonbank.co.jp)
・楽天ポイント
ポイントの利用は、会員本人が行うものとし、当該会員以外の第三者が行うことはできないとのことです(利用規約第11条)。
楽天会員規約 | 楽天グループ株式会社 (rakuten.co.jp)
・Tポイント
会員が亡くなった場合、会員の遺族の方による所定の手続きにより、Tカードが退会となり、退会が完了すると、保有ポイントは失効するとのことです(利用規約第3条要約)。
T会員規約およびポイントサービス利用規約|Tサイト[Tポイント/Tカード] (tsite.jp)
・pontaポイント
会員証及び会員ID番号は会員本人のみが使用することができ、積み立てられたポイントを第三者に譲渡することはできないとのことです(会員規約第一章第2条)。
2.相続できるもの【一例】
(2022年4月6日現在)
・ヨドバシカメラ
実質的には相続による引き継ぎはできないが、家族であればポイントを使ってしまって問題ないとのこと。
使い切った後に退会手続きをすれば良いとご回答をいただきました(規約27ページ記載)。
ゴールドポイントマーケティングクレジットカード会員規約 (goldpoint.co.jp)
・ANAマイル
会員が死亡した場合、法定相続人は、会員が取得していたマイルを、所要の手続きが完了した時点で有効な範囲にて承継することができるようです(会員規約21条)。
・JALマイル
会員が死亡した場合、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能できるようです(規約第14条)。
3.相続できた場合の手続きの流れ
ANAマイル→マイレージクラブサービスセンターに電話
JALマイル→合意書と退会届、被相続人の除籍謄本もしくは戸籍謄本、相続人と被相続人の関係が分かる戸籍謄本
※戸籍謄本の代わりに法定相続情報一覧図での手続きも可能
上記の手続きには、場合によって遺産分割協議書や遺言が必要になるかもしれません。
4.まとめ
今回はポイントやマイルの相続についてチェックしていきました。
相続できるものは数少ないですが、引き継げるものはしっかり取得していきたいですよね。
各会社との手続きで、不明なことなども出てくるかと思います。
その際には、司法書士法人行政書士法人鴨宮パートナーズの相続専門チームまで、是非一度お問合せください。
お客様に最適なご提案をさせて頂きます。
気軽にご相談ください。